パン屋、ドラッグストア、モスバーガーの前を通り過ぎながら、それぞれの店の違う匂いをかぎつつ、駅の外に出た。外では蝉が鳴き始め、まるで私が出てくるのを前から待っていたかのようだった。——《六百六十円の真実》 第二章 生きることは恋をすること。/口の端についた砂糖を拭き、安達と行程を相談した。この駅にはサラリーマンが仕事帰りに飲みに寄る店は多いが、私たちが行くような店はほとんどない。一階にはスーパーやパン屋、モスバーガーがあるが、どれも食べ物を売る店だ。松本清の薬局もあるが、わざわざ見に行く必要はない。——《安達と島村》 未来FISHING
出典:Anitabi問題を報告